井筒俊彦「イスラーム文化 その根底にあるもの」
- 作者: 井筒俊彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/06/17
- メディア: 文庫
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イスラーム文化をさらっと知りたい人におすすめ。
3回分の講義がコンパクトに詰め込まれたうすい本です。
序文より抜粋
なぜ、いまこの時点でわれわれがイスラームについて考え、語らなければならないのか(中略)
その一つは言うまでもなく時局的意義であります。(中略)イスラーム世界について緊迫した無数の情報がわが国に流れ込んでくるようになりました(中略)
イスラームという宗教の特殊性、イスラーム文化の性格……要するにイスラームがどういうものか
まず「コーラン」が絶対であり、善悪の全てはコーランにゆだねられていること。
神に絶対服従を誓ったイスラム教徒だけが神の民であり、その他の人間には生きる権利など考えられていないこと。
オーソドックスであるスンニ派はコーランに従って世界全てをコーラン通りに良くしていこうという考えの元、
政治と深く関わりを持つどころか、政治の実行がすなわち宗教行為となること。
いろいろとわかりました。あくまでさらっとですが、今後のイスラム圏のニュース見るときの参考になります。