ルトガー・ブレグマン「隷属なき道」

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

ベーシックインカムを推奨する本。
もっとシンプルに言うと、貧困対策として工夫をこらした就労支援をするよりも現金を直接配った方が効果的、ということをデータ入りで説得する内容。
また現金を直接配る方策は富裕層も含めて社会全体に利益があると説く。

後半はGDP至上主義に疑問を呈したり、AIによって将来的に職がことごとく失われることについて。


将来的にAI、ロボット資産を持つ一部の大企業が社会の利益を独占することはほぼ間違いないと思う。
そうなったときベーシックインカムのような制度を導入して利益を分配できるか、それとも究極の格差社会が生まれてしまうのか。
まだ格差の少ない日本社会にベーシックインカムをすぐに導入すべきとは思わないが、今のうちからAIによる格差社会に心の準備をしておくべきだと思った。