料理上手な女子中学生が転がりこんでくるとかロリコンの夢! 柳原望「高杉さん家のおべんとう」1巻

高杉さん家のおべんとう 1

高杉さん家のおべんとう 1

食べることについて詳細な描写のある小説やマンガは名作が多いのですが、
この作品もお弁当を作り、食べる描写が非常に魅力的な作品です。


三十路大学院生の高杉温巳は親を亡くしたいとこの女子中学生、高杉久留里を引き取ることに。
久留里がスーパーの特売好きというのもあって晩御飯とお弁当を交代で作ることに決め、
料理を通した交流が始まります。

もうね、久留里ちゃんがかわいいったらないね!
美少女で無口で料理上手とかどんだけあざといのか!
それが一人暮らしの男のとこに来るとか!
ほれざるを得ない!


弁当の調理シーンは温巳が料理初心者というのもあって、
基本からていねいに描写されています。
失敗シーンは経験者にとってはあるある、と納得できるんじゃないかな。
絵柄はあんまりおいしそうじゃないけど、
やっぱり食事って人を幸せにするよなあ、と実感します。

人間関係も温巳の大学での同僚や久留里の同級生との関係が多角的に展開されていくので楽しい。
個人的にお気に入りはメガネっ娘ポスドクお嬢さんの小坂さん!
早速小坂さんに恋愛フラグ立ってるんですが、温巳があまりに久留里一直線なのでかませ犬感がして辛い!
この温巳のロリコン


まあ基本的にハートフルな交流を描いているのですが、
あまりにハートフルなためにロリコンの男が母性まで少女に望んでいるような欲望が見え隠れして
個人的にはちょっと気持ち悪いと思ったりもします。
少女側としては年上の男性(高学歴)が自分を頼ってくれるので、
結局は双方大勝利ってことでいいのかな。
しかしほんとにロリコンの夢だよなあ、これ。