第6回対談ブログ"しゃべろぐ"「輪るピングドラム」(前編)

輪るピングドラム 上

輪るピングドラム 上

対談形式で作品について深く語っていこうという趣旨で始めたしゃべろぐも今回で6回目。
今回は終盤に差し掛かって増々盛り上がってきたアニメ「輪るピングドラム」についてガッツリ語りたいと思います!
お相手はなぎさん(twitterID: @nagi1026、ブログ「+EVOLVED」)です。
それではどうぞー!

ブログ主:酢めし
対談相手:なぎ
第6回しゃべろぐ、テーマは「輪るピングドラム」について始まり始まりー♪
ぱちぱちー
改めまして大阪に住んでおります酢めしです。よろしくお願いします。
秋葉原で在宅ワーカーをやってるなぎです。よろしくお願いします。
さて、輪るピングドラムネタということで、見始めたきっかけからでも行きますか?
では主催(?)の酢めしさんからどうぞ…w
僕からですか!
まあウテナセーラームーンも見てないので幾原監督って人をよく知らなかったのですが、
とりあえず1話2話見てみたけど、一時そこで挫折。
そんでたまたま11話やってたのをBLOOD-Cの続きで見てたら
地下鉄サリン事件ネタでキター!って感じでそれ以降全部見ました!
やっぱあの事件ネタはフック大きかったですね。
なるほど。1話では早速「生存っ戦略ー!」がありましたが、そこは引っかからず?
なんかプリキュアっぽいなー、ぐらいでw
「さっき死んだのに生存戦略もなにもないやん」って感じでした。
あぁ、確かに色使いや目の描き方はプリキュアというか、日曜の朝っぽいですよね。
パステルでなく、ビビッドで
うんうん、ビジュアルは確かにすごいとは思いましたけど、
なんかストーリー置いてけぼりで演出先行されてもなー、て。
僕は逆に掴みとしてアリ、と判斷しましたね。
これは僕のアニメの見方なんですが、あまり時間取れないので、とりあえずそのクールのアニメは全録画→1話の出来やネットの盛り上がりから観るるって感じで
そしてまぁネットでは生存戦略が盛り上がってて、なんだこれは、という事で見始めました。
だいたい僕もアニメの見方としてはそんな感じですね。
ネットの評判や、まとめサイトから見るってのも時代が変わった感じですね。
じゃあ1話からずっと見てる感じで。
そうですね。合間に仕事の都合で感覚空いたりしてますが、基本次は!次は!って感じで。
今15話まで見てるのですが、16話がギャグ回だと聞いて楽しみにしてます!
お、16話僕もまだ見てないんですよね。15話があの切り方だったんで気になってて、ネットでも16話の評判いいみたいで。
しびれるねえ。
そんでこれから楽しみにしているポイントはなんでしょうかっ!
そうですね、まず地下鉄で事件をおこした父親達の背景が気になりますね。
うんうん、私もです!
いやー、あいつらテロリストでかなりの事情があっても情けかけられんでしょ。
でも主人公の両親なので簡単に悪いやつ扱いってのもできないんでどうするのかなーと気になってます。
しかもそれが現実の事件をモデルにしてるとあっちゃねえ……。むずかしいぞ!
あぁ、確かに。事件を絡めると難しいですね。
実際の所は、もしかしたら桃果が世界を変えた代償として、偶発的に実行犯として選ばれたのかなぁーとも。
大きすぎる変革の代償として、自分以外も巻き込むことになったとか。
うーん、機械的な犯行ってことにするのかー。
はい、両親も犠牲者って感じで。
まあ確かに運命を変えられる桃果なら自分の死も避けられるはずで、
あれは桃果の望みだった可能性も高いですね。
あとは苹果ちゃんと晶馬ちゃんの活躍に期待してます!
苹果ちゃんは随分キャラ変わりましたよねぇ。
先生がゲロゲロ言い出した時は爆笑しましたがw
まさか今のような立ち位置に来るとは。
いやー、最初はただの中二病のイタい子でしたもんねw
脳みそドグサレゲロブタビッチでしたっけ。
今までのを見てると他のキャラはちょっと死人(桃果、陽鞠、マリオ)に囚われすぎているところがあるので
それから自由な二人がきっと運命を打破してくれると!そう信じてます!
そうですね、現状だと死人の余命、或いは他の願いの代償としてピングドラムを求めてる感じですが、
苹果と晶馬の関係性は一石を投じそうですね。
ちょうどその、脳みそドグサレゲロブタビッチ娘回(5話)の、後半が好きですね。
ああ、苹果が帽子投げ捨てる話。
兄貴が帽子を持って帰ってきた時の挿入歌?とあの回のペンギンがかなり好きです。
ペンギンちゃんのマジックハンドが帽子つかむのに大活躍するやつw
しかしペンギンかわいいねwシリアスなシーンでもガンガン入ってくるのがおもろいw
かなりシュールだと思います。正直ペンギンを目当てに見てるのもあります。
何をもってペンギンなのかは謎ですが、監督さんの個性というか、感性ですかね。

現実世界における物理法則や外的必然性ではなく、作品世界における内的必然性に従って描こうとする傾向がある。(中略)これは「リアリズムよりも抽象化された画面の方がテーマが伝わる」「シリアスな出来事をありのままに描くのはつまらない」という方向性に基づくものである。
Wikipedia: 幾原邦彦

ペンギンはジョジョのスタンドみたいなもんかなーて思ってます。
あぁ、それは思ってます。深層心理とか、その辺りかな、と。
うんうん、表情とは別の精神のかたちみたいな。
5話で苹果と話してて、最初はゴキブリに殺虫剤をかけてるのが、
まくし立てられてる間に だんだんゴキブリが大量に出てきたのに押し切られてたり。
あとは兄貴が元カノ?みたいなのに呼び出された時に、
階段を降りる間どんどんゲンナリする兄貴と、メタクソにやられるペンギンとか。
すごい!確かに精神と連動してる!
だから主がばたんきゅーって倒れててもペンギンが元気だったら安心みたいとこもありますよね。
3号のペンギンが消えかけてるところでは本気で心配になりましたし。
あぁ、半透明になってたんでしたっけ。
そうそう。13話でピングドラムは失われたとかなんとか言ってサネトシ先生出てくるとこ。
はい。あそこで一回シリアスにリセットかかりますよね。
本来なら妹の命を懸けた話のはずなのに、ペンギン達とキャラクターのせいで随分まったりしてましたし。
まぁピングドラムが手に入っても妹が生き返る訳ではなさそうですが。
ぎゅっぎゅっ!(ペンギンの鳴き声)
3号の金髪どこから生えてるんでしょうねw
イワトビペンギンだとすると・・・眉毛?耳毛?

イワトビペンギンの生態
眼の上には特徴的な黄色い羽飾りが付いており、話題の頭頂部の羽毛は後ろ向きに突き出していて、赤茶色のクチバシを持っています。

あれってイワトビペンギンなんですか?
いえ、ペンギンってどこから毛が生えるかなぁ、と思ってググったら、
↑のページの画像がかなりペンギン帽子に似てたので。
ペンギンの顔ってかなり丸いイメージがありますが、イワトビペンギンだとヘチャってしてる所まで似てるなぁ、と。
水族館にいるリアルペンギンと明らかに違う絵になってますよね。
そうですね。とするとペンギン達はやっぱり深層心理から滲みでたのかも。
そう考えると冠葉のペンギンはスケベでヘタレですよねw
エロ本読みすぎw
スカートめくりすぎw
ストレートですよね。シリアスな事やってても根っこはこんなもんだよ、とw


前編はこんなところでお開きに。
後編は演出やストーリーについてさらに深くしゃべっていきますのでまたよろしく!


第6回対談ブログ"しゃべろぐ"「輪るピングドラム」(後編)
http://d.hatena.ne.jp/sumeshi30/20111118/1321645752



過去関連記事はこちら。

運命日記とはなんなのか。語られるゆりと桃果の過去。(ネタバレ感想) 輪るピングドラム15話「世界を救う者」
http://d.hatena.ne.jp/sumeshi30/20111027/1319671895