第6回対談ブログ"しゃべろぐ"「輪るピングドラム」(後編)

近頃忙しくてあまりピングドラム放送に追いついてないのですが、
なにやらすごいことになっているらしいですねっ!
このログが放送途中の期待や不安を残すものになっていたらこれ幸いと思います。
前編では高倉夫妻の起こしたテロの話とペンギンの見方について話しました。
後編では幾原監督特有の演出と個性的なキャラについて、どう考察すればいいか、そして今後への期待等について語っていきます!
と、言うわけでしゃべろぐ「輪るピングドラム」後編、どうぞー!
前編見てない方は前編も読んでね。


第6回対談ブログ"しゃべろぐ"「輪るピングドラム」(前編)
http://d.hatena.ne.jp/sumeshi30/20111111/1320966129


あと、ピングドラムのウリの一つといえばあの演劇のようなアニメ独特とも言えるような不思議な演出ですが、
自分の中であれをうまく消化できないながらも面白いと思います。
はい。監督さんの得意手法みたいですね。
4話で公園デートを「苹果の脳内をそのまんま書いたようなお花畑」でやった後に、久宝阿佐美をエスカレーターから突き落とす話がいきなり出てきて
シリアスとコミカルを上手くやってるなーと思います。
うんうん。あとは至るところで星がきらきらしてたり、生存戦略バンクとか。
苹果視点の人形劇(?)では父親の再婚相手と娘が男をたぶらかすウツボになってて
シリアスなシーンなのに笑ってしまいましたw
あぁ、あれは私も笑いましたwウツボ
見てて重くならないですよね。シリアスな話をこちらにシリアスじゃない形で見せてくれるという。
でも考えなおすと重くなる!特にゆりさんの過去話…。あれなんなの!マジなの!
15話辺りは相当シリアスですよね。コミカルフィルターが無くて。苹果の話じゃないから?w
あー、確かに苹果近辺のシリアス話はコミカル演出な気がする!
あれは苹果の「脳みそドグサレゲロブタビッチ」フィルターですかね。
よくわからん!
まーあと魅力の一つといったらキチガイが多いことですかね!
苹果、マサコ、ゆり…
ぶっ飛んでますよね。晶馬が割と常識人なだけに。
あとプリンセスクリスタルも。苹果の勢いがなくなってちょっとさみしい。
確かに、15話付近で苹果はちょっと話から離れてますね。
真人間になったから?w
そうかも。
一番のお気に入りはサネトシ先生!めっちゃ好き!あとうさぎの付き人二人も!
「さすがです!」でしたっけ。
そうそう!
あの二人の合いの手のせいで「この先生なんやねん!」感が倍増w
怪しいですよねー!
陽鞠のことを昔の恋人と勘違いしてるのかよくわからんところもありますが
とにかく声と振る舞いがかっこよくて好き。
バカ王子っっぽいノリですよね。
あぁ僕はやっぱり天才!って思ってそう。
ピンク髪であんな衣装の医者とかありえんでしょ!そこがいい!
そこにしびれる!憧れるゥ!
ピングドラム側(?)ですかね。あの薬は普通の薬ではなさそうですし。
いろいろ謎すぎますねー。
世界観は日常で地下鉄サリン事件なんかもモチーフで出てくるのに、謎が詰まってて面白いですね。
あとは考察、ですかね。
宮沢賢治村上春樹、他にもいろいろ考察して意味付けできるところが散りばめられていると思うんですが。
そこらへんに関してはどう思います?
ちょっとその辺りの本を読んでないのでなんともですが記号は多いですよね。
自分は表層的にネタにしてみたような雰囲気を感じていまいち乗り切れないです。
話と関係してるのかよくわからんです。
あんまり関係ないのかなーとは思います。
あるとしたらやっぱり地下鉄っていうモチーフになってる「仕組み」
地下鉄はガッツリ関係してきそうですね。
駅名表示の演出も印象的だし、車内で進むシーンも多いし。
自分は東京の鉄道事情に詳しくないのですが、実は全部地下鉄で移動してたりする?
地上の電車で行くのが近いのに、とか。
あ、その辺はちょっとわからないです。
音や看板なんかは間違いなく東京メトロなんですが。
鉄オタ考察とか見てみたい。
到着の 「プー」って音は実物にかなり近いですね。
へー。95年から変わってますからねえ。
えーと出てくる駅名が赤坂見附駅、国会議事堂前、荻窪…他はよく覚えてないや。
その辺りは丸ノ内線の停車駅ですね。

調べてみると舞台はどうやら全て東京メトロ丸ノ内線上にあるようです。
荻窪(高倉家)―南阿佐ヶ谷東高円寺(野鳥の公園)―新宿御苑前(晶馬たちが通う高校)―赤坂見附―後楽園(東京ドームシティ)―池袋(サンシャイン水族館、図書館)
そして95年当時営団地下鉄だったここは地下鉄サリン事件の現場の一つでもあります。

(参考)
輪るピングドラム 舞台探訪(聖地巡礼)(そうだ、聖地に行こう。)
http://blog.livedoor.jp/seichijunrei/archives/cat_50049760.html


Wikipedia:東京地下鉄丸ノ内線

しかしまだ残り6話くらいありますからね!まだまだ展開していくんじゃないかと!
えーと、今16話なのであと8話ですね。全部で24話なので。
考察ネタでいったらピングは中国語で苹果のことらしいですね。
ほう。そういえば冠葉や晶馬もそれっぽいですね。
1話で宮沢賢治の「苹果は宇宙だ」という引用があるように、
晶馬と冠葉はジョバンニとカムパネルラにちなんでるらしい。
銀河鉄道の夜」ですな。
うんうん。
そういえば、あっちも鉄道の話でしたね。鉄道のお話って事で銀河鉄道の夜ネタなんですかね。
あーそうかも。電車に乗ればどこかに行けるってのは作品を通してのモチーフになってますね。
生存戦略バンクもレール?の上を爆走してましたっけ。
そうそう!
プリンセス・オブ・ザ・クリスタルが歩いてくる足場もレールっぽい。
一直線の板とかじゃなくて、複数のパーツで構成された足場っていう。
あれはクマの背骨ですが確かにレールにも見える。
あ、レールで思い出しましたけど
節々で高倉兄弟は「運命は嫌だ 事前に決められた事を実行するだけの人生なんて」って言ってますね。これもレールに絡んでる。
うんうん。運命の捉え方が高倉兄妹と苹果では真逆ですからねえ。
苹果は運命が無いと生きていけない、というスタンスでしたもんね。
口癖は「デスティニー!」
そんなことも言ってたw
運命ってのは最近まどかやシュタゲでも扱われてますからね。ブームなんですかね。
運命を変えるっていうのが、閉塞感を打破する願望として描きやすいって所なのかも。
やっぱね!運命を変えるのは苹果ちゃんしかいないですよ!
血筋的にも立ち位置的にもタイトル的にも!
OPで燃えちゃってますからねー。
苹果は運命のレールを外れましたからね。陽毬は、飽くまで一時的に命を分け与えられてるだけなので逃れられそうにない。
運命を抜けた苹果が高倉兄弟にどう影響するかが気になりますね。晶馬はペアの片鱗がありますし。
冠葉は死ぬんじゃないかなーやっぱり、とは思いつつ
OPの最後で冠葉と晶馬だけ残って陽鞠が消えてるのが心に残る。
あぁ話飛びますが1期のOPが凄く好きですね。
ノルニル。
イントロから盛り上げていってオーケストレーションが盛り上がって行く所でロゴが出てきてって感じで。
あとエンディングは陽毬のあり得た未来ですかね。
ピングドラムのOPEDは全部好きですねー。
この映像にこの曲!ってガッツリはめてきてると思います。
陽鞠ちゃんみたいなおとなしい子がアイドルに憧れるっていまいちよーわからんですが。
子供時代はそーでもなかった的な?鯉を捕まえるぐらいですし。
そっか、料理も割りとしてるし病気じゃなかったら活動的だったんかな。
鯉事件の後?にイジメられてるかのような描写があったような。
学校から下校するのに消しゴム投げられて、振り返ったら校舎からみんなが見ている。
それもあって、少し我を抑えてるとか。
その後もテロ事件あって晶馬もいじめられたことを匂わせてますしね。
陽鞠もそれに漏れなかったと。
とすると、ますます両親がおこした事件の背景が気になりますね。
あと話す事と云えば特にどうというわけではないですが、11話の先生が面白かったなと。
カエルのエキスを飲まされた後の。
あれはおかしいw石田彰の名演技w
観覧車の中で「ゲロ」とか言い出した時は爆笑しました。
「今夜君を拐いに来た!」とかw
つーかこの作品のカエルは総じてかわいそうな目に合ってるw
晶馬の背中に乗った奴と、苹果の顔に乗ったのと先生のと。
しかも妙にリアルw
ペンギン達とは一線を画してますよね。デロデロ〜って。
あとゴキブリもなぜか多い!あんまり見たくない!
あれはなんですかねw晶馬の精神がペンギンのモチーフとしたら、主婦の敵って事でしょうかw
誰かが生存戦略ってことでしぶといゴキブリを出してるとか言ってましたが。
あーなるほど。生存戦略に特化するとあの形だと…嫌だw
イヤですねwしかもめちゃくちゃ殺してるし。
ここはやはり高倉兄弟には生存戦略のレールをぶち壊してもらう方向で!
ですね!
では上手く(?)まとまった所でこの辺りで。
ええ!今後のサネトシ先生の正体に期待しつつ!
はい、お疲れ様でした。
こちらこそ、ありがとうございます!


15話時点でのピングドラム語り、いかがだったでしょうか。
ピングドラム特有の演出、レールや電車のモチーフについて思う存分語れたので自分としては割りと満足でした。
また終わったらいろんな人交えてしゃべろぐやりたいですね。
今回、対談相手になっていただいたなぎさんはブログにてアニメグッズやゲームレビューをしてらっしゃるので気になったらぜひ!


+EVOLVED
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