2011年面白かった本ランキングー
もうね、眠い。(書いてる現在4時前)
眠いんですけどね、今年面白かった本をせめてリストアップだけしておきたいなと思うんです。
それでは早速。
まずは円城塔「Self-Reference ENGINE」
短篇集のふりをした長編SF。
各短編はくだらない笑い話だったり情緒的なSFだったりしたのが
最後にまとめられていく快感は圧倒的。
人類が全てを知る前に宇宙は終わってしまうのか? 円城塔「Self-Reference ENGINE」
Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 円城塔
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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佐藤友哉「デンデラ」も良かったねえ。
姥捨て山に老婆が捨てられた村に復讐する話し。
高齢化社会への強烈なメッセージを感じます。
誰も切り捨ててはならない。切り捨てられない。
老婆は自我を得られたか?自我を得て幸せだったのか? 佐藤友哉「デンデラ」
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 文庫
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神林長平「戦闘妖精・雪風<改>」は本当にすごくて昔の作品だとは思えなかった。
ますますコンピュータ化が進んでいく現代、人間は必要なのか。
「無人化すべき」
人間は非効率的である。無人化すべき。神林長平「戦闘妖精・雪風<改>」
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: 文庫
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紅玉いづき「ガーデン・ロスト」も痛みをともなう青春って感じでステキでした。
百合小説いいよ百合小説。
百合女子高生4人組の痛みを伴う青春劇 紅玉いづき「ガーデン・ロスト」
- 作者: 紅玉いづき
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/01/25
- メディア: 文庫
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論評では宇野常寛「ゼロ年代の想像力」がスリリングで面白かった。
批評家なんて後出しジャンケンでもの言ってるだけだろうと思ったけど、
宇野さんは「これから」を生きようとする意志を感じた。
彼の言葉でいうと「サヴァイブ感」とでも言うのだろうか。
これからは大リア充時代だ!! 10年代の想像力 inspired by 宇野常寛
- 作者: 宇野常寛
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 文庫
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ライトノベルからは虚淵玄「Fate/Zero」が良かったねー。
アニメ化されてるけど虚淵文体を楽しむのもいいよ。銃器と機械の描写がかっこいい!
魅力的なキャラの生き様をかけた戦いを圧倒的な構成力で描く傑作。 虚淵玄 「Fate/Zero」
Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
- 作者: 虚淵玄,武内崇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: 文庫
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星海社が2つ続いてしまうけど新書では瀧本哲史「武器としての決断思考」も良かった。
スピードの速い現代において正解ではなく、その時点での最前解を出し、動いていく。
twitterでも実のある議論ができるようになるんじゃないかな。
- 作者: 瀧本哲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 新書
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最後に一つ。サン・テグジュペリの「星の王子さま」。ものすごく示唆がありました。
生きていることがわからなくなったときに読むといいと思います。
- 作者: サン・テグジュペリ,管 啓次郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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なんかいかにもなラインナップになってしまったけど今年読んだのはこんなもんかな。
来年はもっと読みたい!!