男にとって都合のいい話だが、一応現状を踏まえてはいる。 至道流星「雅の婚カツ戦争」

雅の婚カツ戦争 (幻狼ファンタジアノベルス)

雅の婚カツ戦争 (幻狼ファンタジアノベルス)


別にこの本を読んだからといって何かに焦っているわけではありません。そのはず。
とにもかくにも経営者としての知識と経験を生かした臨場感あふれるライトノベルを書く至道流星さんが
婚活について書いたらどうなるのかな、と期待して読みました。
やっぱ面白いですね。
魔法だの青春だののライトノベルがそろそろキツくなってきた人にもオススメです。


キャラクターは割りとライトノベルとしては王道の萌えキャラがそろってるんだけど、
舞台が結婚相談所の経営というところがギャップがあり面白い。
しかし女の幸せは100%男に依存するとは、よく言い切ったものだね。
ストーリーの転がし方としてもいわゆる「男にとって都合のいい展開」が連続するので少し食傷気味になる。
それも現状を踏まえた上で、きちんとフラグを積み重ねているおかげで説得力はある程度あります。


結婚というものが今でも生活安定の一手段として生きていると実感します。