関谷あさみ「千と万」

中学生の娘を持つ父子家庭のぎこちない日常。
事情についても多くは語られません。
相手を他人として尊重するゆえの距離感を保つというのが一つのテーマとなっていて、
著者と読者の間についてもあえて語らず読ませることで適切な距離感を保っている感じがします。


特にブログの話が好きです。
娘がお父さんのブログのネタにされてることをお父さんに怒るんですが、
自身がネタにされることを気にしないお父さんは怒りポイントがよくわからない。
なんだかんだで和解するんですが、
相手との距離感は、相手と接してるときだけじゃなくて、
相手のことを別の人に向けてしゃべったり書いたりするときにも表れるのかなあ、と思いました。


自分もウェブとかにはあまりリアル知人のことは書かないタイプなのでわかります。


メガネの女性がステキなので関谷あさみにはロリじゃないエロマンガも描いてほしいなあ、と思ったり。
女の子はあいかわらずかわいいです。特に不機嫌な顔してるときがかわいい。